Silent Hill 2リメイクは苦痛だった。Silent Hill fは最高だった。

世間の評価とは真逆だと思う。でも正直な感想なので、そのまま書く。


この記事について

Silent Hill fと2リメイク、どっちを遊ぶか迷っている人の参考になればと思って書いた。両方プレイ済みの人で、もし僕と近い感想を持った人がいたら嬉しい。たぶん少数派だけど、、。

fは周回プレイで全エンディングを自力で見た。トロフィーコンプリートまでやった。2リメイクは1周目クリアでギブアップ。他のエンディングはYouTubeで見た。それを見て、周回しなくて本当に良かったと心底思った。

この温度差がすべてだと思う。

あと前提として、僕はSilent Hillシリーズを今まで一度もプレイしたことがなかった。fも2リメイクも、極力前情報を入れずに遊んだ。2リメイクをプレイ中に「fっぽいな」と感じることも多かったけど、時系列としてはむしろ逆で、fの方が2の影響を受けている側だ。つまり僕は「サイレントヒルらしさ」みたいなものをわからないままプレイしていた。この記事はそういう人間の感想。

バイオハザードの直後にやったのが良くなかった

バイオハザード レクイエムをやり込んだ直後に、セールで2リメイクを手に取った。原作は未体験だけど、「シリーズ最高傑作のリメイク」って前評判だったし、期待していた。

結果、クリアした感想は「もうやりたくない」だった。

fは何周もやってトロコンまでやった。最高だった。

Metacriticだと2リメイクが87点でSteam「圧倒的に好評」、fは85点で賛否あり。世間と自分が完全に逆なんですよね。なんでこうなったんだろうと。

バイオとサイレントヒルは似ているようで全然違った

2リメイクの前にバイオをやり込んでいたので、どうしても比較してしまう。

フィールドを探索して、近接武器やハンドガン、ショットガン、ライフルでクリーチャーを倒す。機能だけ見ればバイオもサイレントヒルもかなり近い。

違うのは「意味」の方だった。バイオは現実に即したフィクションで、人の行動の結果にフォーカスする。サイレントヒルは、画面の中で起こっていることが現実なのかすらわからない。

で、ホラーゲームの醍醐味ってなんだろうと考えた。僕にとっては、恐怖の中でアドレナリンが出て、緊張が解放された瞬間に脳汁が出る、あのサイクルだ。

バイオはこのバランスが絶妙だった(レクイエムも中盤ダレはあったけど)。2リメイクはずっと暗い。ずっと緊張している。解放がない。緊張が疲労に変わって、疲労が慣れに変わって、最終的に「めんどくさい」になった。

2リメイクのきつかったところ

まず画面が暗い。とにかく暗い。モニターのほんの一部しか見えない状態がゲームの大半を占める。見えないことが恐怖の源泉なのはわかる。でも疲れてくると恐怖も薄れるんですよね、、。敵がいる気配がだいたい予想できるようになって、怖さより面倒くささが勝ってくる。

ストーリーも、なぜかおじさん(主人公)が少女を追いかける時間がやたら長くて、その動機にあまり納得できなかった。説明を聞けばわかるんだけど、プレイ中の「なんでこれやってるんだっけ」感がずっとある。

裏世界(サイレントヒル恒例の、現実と同じ場所なのに様子が違う世界)は錆と廃墟だらけで、心地いい要素がゼロ。意図的なデザインなのはわかるんだけど、僕にとってはただ消耗するだけだった、、。

爽快感がない。上達感もない。敵はそもそも見えなくて、見えた頃にはもう倒している。

じゃあなんで最後までやったのか。正直、サンクコストの呪縛でしかない。超名作って言われてるんだから、どこかで評価が逆転するはずだと期待し続けた。あと「最後までやらないと評価できない」って自分の信条もある。でも中盤あたりから、このままエンディングまでいくんだろうなとわかっていたし、何度もやめようと思った。

fの良かったところ

キャラクター、ステージ、戦闘、ストーリー、全部良かった。

昭和の日本の田舎町の空気感がすごいんですよね。裏世界ですら「気持ち悪いけど美しい」と思わせる世界観。敵キャラクターの背景にちゃんと納得感があって、雑魚敵ですらなぜそこにいるのかが伝わってくる。

戦闘は近接主体で、世間では「単調」と言われがちだけど、僕は全然そう思わなかった。見切り回避や反撃の要素があって、敵の挙動を読めるようになると一気に有利に戦える。モンハンに近い上達感があった。

書きながら気づいたこと

これを書いていて気づいたんだけど、僕はfをホラーゲームとしてプレイしていなかったかもしれない。

初回の前半こそ怖かった。でも後半以降、特に周回プレイでは、もう怖いと思っていない。不快な世界と美しい世界のコントラスト、昭和の日本の空気、上達していく戦闘。それを純粋に楽しんでいた。

だから、上達で恐怖が薄れてもマイナスにならなかったんだと思う。fは「世界観を楽しむアクションゲーム」として何周も遊べるゲームだった。

2リメイクは「ホラー」以外の楽しみが薄い。恐怖に慣れた瞬間、ゲーム全体がしんどくなる。同じサイレントヒルなのに評価が真逆になったのは、たぶんここだと思う。

まとめ

世間は2作品ともホラーゲームとして評価している。2リメイクの暗さは没入感として褒められるし、fの戦闘は恐怖を削ぐと批判される。

でも僕はfをホラーゲームとして遊んでいなかった。だから評価の軸そのものが違っていた。

ホラーが薄れても楽しめるゲームと、ホラーが薄れたら何も残らないゲーム。同じシリーズの2作品で、その差がはっきり見えた。

最後までお読みいただきありがとうございました。