会社員のままフリーランスで副業を始めたい方に伝えたいメリットとデメリット

会社員とフリーランスの兼業を始めて1年8ヶ月が経ちました。このスタイルのたくさんのメリットや、気をつけておくべき点についてまとめました。

はじめに

私は会社員とフリーランス(個人事業主)としての兼業をしています。

記事執筆時点でこの復業スタイル暦は1年8か月となり、幸いなことに現在まで継続してフリーランスとしての案件を獲得することができております。

この会社員&フリーランスというスタイルはめちゃくちゃオススメで、収入アップ、節税、スキル、マインドといったさまざまな点でメリットがあります

昨今の副業ブームにより有益な情報はたくさんありますが、経験者の立場のひとつとして、副業を始めてみたい会社員の方の参考になればと思い記事を書きたいと思います。

対象読者

現在会社員で、副業としてフリーランスを始めたい方に具体的にご参考いただけるような情報を書いていきます。

一方、

  • 専業主婦(夫)の方など、これからフリーランス1本でやっていきたい
  • 現在フリーランスで法人化を検討している

といった方には、ご参考いただける部分もあるかと思いますが、当てはまらない情報もあるかと思いますので、ご了承ください。

フリーランスとしての業種

Web系のクリエイター、デザイナー、コーダーという表現が近いですが、いろいろやってます。(営業用のサイトはこちら

要するにパソコンひとつで受注から納品まで完結する商売を、在宅でしています。

メリット

会社員+フリーランスというスタイルのメリットです。

マインド

マインドという、いきなりふわっとしたもののご紹介になりますが、個人的にはもっともメリットを感じた部分です。

ありとあらゆることに対する自分事感が増加しました。

確定申告をすることで

  • 自分の稼ぎから、何の名目でいくら税金を払っているのか
  • 払わなくて良いものは何か

といったことを、実感を伴って理解できました。

また会社員とフリーランスの権利や義務を比較することで、

  • これまで会社が守ってくれていた権利
  • これまで会社が支払ってくれていた給料の価値

を改めて知ることができて、所属会社への感謝の気持ちが高まりました。

従業員にさまざまな権利や保障を与えて、毎月一定額の給料を支払い続けると考えるという社長の立場を想像すると、、、とても大変な恩恵を受けていたんだと思うことができました。

社会保険

会社員は社会保険の50%を会社が負担してくれますが、フリーランス1本の場合は全額自分で支払う必要があります。

しかし、会社員+フリーランスなら、社会保険の50%会社負担のままフリーランスのような収入を得ることができます。

会社員の方は、現在の給与明細の

  • 健康保険
  • 厚生年金保険
  • 雇用保険
  • (ある人は)介護保険

の総額を会社が毎月の給料に上乗せして払ってくれているということです。

結構馬鹿にならない金額だと思います。

経験

営業、見積もり、受注、制作、納品、アフターフォロー、その他コミュニケーション諸々、、、

仕事に関わるすべてのフローを自分が統括するというのは、会社員としてはなかなか経験できないものでした。

また、自分が得意でない分野は積極的に外注するということも覚えました。

収入

現在は、会社員としての給料に加えて、個人事業の収入が毎月40万円程度ある状態です。

私は子供2人を含む4人家族をほぼ1馬力で支えている立場ですが、この追加収入のおかげで、将来に向けてのお金の心配がかなり少なくなりました。

また、経費が使えるなど節税面のメリットもあります。(細かい話は割愛します)

デメリット・リスク

次に、会社員+フリーランスというスタイルのデメリットやリスクについてです。

労働時間の増加

当然ながら、仕事をしている時間が増えます。

自分の場合は、会社員の就業が始まる前後の時間や昼休みなど、使える時間はとことんフリーランスの活動に充てています。

また、土日祝日も作業をしているため、家族と過ごす時間が取れていないという課題があります。。。

今の生活のままでは、労働を増やして収入を増やしているだけという状態になってしまいます。

そこそこ事業が安定してきた今、もっと投下する時間を減らして仕組みを作っていきたいと今は考えています。

スキルアップに対する考え方

以前は、フリーランスとして仕事をすれば自然とスキルアップするものと考えていましたが、誤りでした。

確かに自然と磨かれる部分もあります。

しかし、自分の責任で仕事を受ける以上、まったく未知のスキルに手を出すのは非常にリスキーです。

結果的に、スケジュールに余裕がなかったり規模の大きい案件では、慣れ親しんだ技術等を使うという選択が多くなり、自分のスキルの幅が広がりにくいです。

また、先述の通り余暇はほとんど事業に使っているため、事業に関わらない純粋なインプットの時間というものも少なくなります。

リスクを取りチャレンジを選択していかない限り、自然とスキルアップするということはあまりないのが、厳しい点だと思います。

支払い遅延や無限責任について

幸い私はこれまでに経験がありませんが、個人事業主はあくまで個人とお客様との契約になります。

フリーランスに対する報酬の未払いという問題はTwitterなどでたびたび目にします。

契約締結時にしっかりと確認したり、フリーランス向けの保険に入るなど、個人での対策が必要になります。

また、個人事業は無限責任となり、事業で発生した損害や負債は全額を支払う責任を負います。

納期に遅れ、お客様に○千万円の損害を与え、それを個人事業主が全額支払う。。。なんてことが起きないよう、守りを固めなければなりません。

終わりに

以上、僕の経験からの情報をご紹介しました。

デメリットやリスクもいくつか書きましたが、それでも大きくメリットが上回るスタイルだと考えています。

この記事が、副業を始めてみたい会社員の方の参考になれば嬉しいです。

最後までお読みいただきありがとうございました。